「真価問われる重要な年」 三重県警が年頭視閲式、本部長訓示

【警察官らを視閲する難波県警本部長(左)ら=津市北河路町のメッセウイング・みえで】

三重県警は24日、津市北河路町のメッセウイング・みえで年頭視閲式を開いた。難波正樹県警本部長は人流や経済活動がコロナ前の水準に戻りつつあるとして「県警察の真価が問われる重要な年」と述べ、警察官らに個々の役割を果たすよう呼びかけた。

式は警察活動への県民の理解と協力を得ることなどを目的に実施している。視閲を受ける警察官らが白バイ隊2台を先頭に、音楽隊の演奏に合わせて行進して入場。式の始めに全員で能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげた。

続いて視閲官の難波本部長が来賓の一見勝之知事らと共に、広域緊急援助隊として石川県に派遣されていた警察官を含む185人と、パトカーなどの警察車両16台を視閲。一般来場者約500人が見守った。

難波本部長は訓示で、昨年の刑法犯認知件数や交通事故死者数が前年より増加したことを受け、県内の治安情勢を「極めて厳しい状況」と強調。「治安上の課題に迅速かつ的確に対処しなければならない」と述べた。

その上で「新型コロナウイルス感染症のまん延が収束して人流や経済活動が元に戻り、今年は県警察の真価が問われる重要な年。持てる力を存分に発揮して、県民の期待と信頼に応えてほしい」と語った。