四日市市が来月、国モデル実証事業へ 道路や広場をスポーツ活用

【記者会見する森市長=四日市市役所で】

【四日市】三重県四日市市の森智広市長は24日の定例記者会見で、2月23日から3月3日まで、国道1号から三滝通り間の中央通り歩行空間と市役所東広場の計4カ所で、スポーツ庁のモデル実証事業を実施すると発表した。

同庁は昨年11月、「オープンスペースの活用等による誰もがアクセスできる場づくり促進事業」で、歩行空間のスポーツへの活用に向けたモデルを構築するための実証事業を行う場所として、同市を採択していた。

モデル実証事業では、さらなるスポーツ環境の確保、充実を図るため、歩行空間で仮説を検証するための取り組みを実施。検証では、「歩行空間上の○○を○○として使ってみる」をコンセプトとし、歩行空間でさまざまな運動・スポーツに取り組む「しかけ」を施し、日常的な運動に取り組むきっかけづくりをする。

検証内容は、①「歩道空間」×運動・スポーツ②「仮説スケートボードパーク」×運動・スポーツ③「クスノキ並木」×運動・スポーツ④「隣接広場」×運動・スポーツ―で、歩道空間への「けんけんぱ」の仕掛け設置、スケートボードパークへのスケボー以外の利用者受け入れ、クスノキ並木での木登り体験会実施、隣接広場へのバスケットゴールやストラックアウト板設置などを行う。

森市長は「中央通りの再開発を進めていく中で、スポーツ庁とのコラボ企画は有用なデータをいただける機会でありがたい」とし、「寒い時季ではあるが、バイシクルモトクロス、インラインスケート、ストリートバスケなどスケボー以外のアーバンスポーツも展開し、木登りなどユニークな取り組みも行っていくので、多くの方にご利用いただき、さまざまなアクティビティを体験していただければ」と語った。

市では昨年9―10月、中央通りの道路空間活用を試みる社会実験「はじまりのいち」を行い、今回の実証事業が行われる空間にはスケートボードパークや飲食店などが設けられた。