三重県が公文書11冊紛失 予算協議の決裁など、誤って廃棄か

三重県は12日、予算の協議や経済センサスに関する決裁文書など、11冊の公文書を紛失したと発表した。誤って廃棄した可能性が高く、県は「個人情報の流出はない」としている。

県によると、紛失したのは、平成24年の経済センサス調査の決裁文書、観光部の予算協議に関する決裁文書、鉱業法に基づく協議の書類、景観計画区内での建設行為に関する届出書など。

統計課が先月下旬、経済センサス調査の書類を紛失したことに気づいて法務・文書課に連絡。同課が本年度末で保存期間を終える公文書の確認を全庁に依頼したところ、他の紛失も発覚した。

いずれも外部に持ち出したとの情報はなく、業務にも支障はなかったという。一部の書類には事業所の情報も記載していたが、県は「登記などにある情報で、個人情報ではない」としている。

県では公文書の紛失や個人情報の流出が相次いでいる。法務・文書課は「再び紛失が起きたことを申し訳なく思う。公文書の適正な管理を求める通知を出し、注意喚起を図る」としている。