伊賀市議監禁強盗で有罪 津地裁 被告2人に判決

知人と共謀し、伊賀市議の男性を車に監禁してキャッシュカードを奪ったなどとして、強盗や監禁などの罪に問われた、溶接工木根流風被告(21)=三重県伊賀市=と土木作業員平本海心被告(20)=名張市=に対し、津地裁(西前征志裁判官)は11日、いずれも懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年6月)の判決を言い渡した。

西前裁判官は判決理由で「役割を分担した計画的な犯行」と指摘。「遊ぶ金欲しさの短絡的で身勝手な動機に酌むべき事情はない」と述べた。その上で、木根、平本両被告が従属的な立場にあったことなどを考慮し、執行猶予付き判決とした。

判決などによると、両被告は福田竜雅被告(21)=強盗致傷罪などで起訴=ら2人と共謀し、9月24日、市議の男性を乗用車に約五時間監禁。首元にナイフを突きつけ脅迫し、キャッシュカードを奪ったなどとされている。

また、この事件で強盗致傷などの非行事実で津家裁に送致された少年(19)について、津家裁(中村海山裁判官)は第一種少年院送致の保護処分を決めた。処分は昨年11月16日付。