昨年の交通事故死66人 三重県内5年ぶり増、半数は高齢者

三重県警は4日、昨年1年間の県内交通死亡事故発生状況を発表した。死亡事故件数は前年より2件増の61件で、死者数は同6人増の66人。死亡事故件数は7年ぶり、死者数は5年ぶりに増加した。

県警交通企画課によると、65歳以上の高齢者の死者数が全体の5割を占め、前年比8人減の33人だった。うち15人が歩行中に事故に遭ったほか、高齢者の運転が主な原因となった死亡事故は21件だった。

二輪車乗車中の死者は前年比8人増の14人で、歩行中や自転車乗車中の死者は同4人減の25人。自動車乗車中の死者27人のうち、シートベルト非着用者は9人で、7人は着用していれば助かったとみられる。飲酒運転に伴う事故は前年と同じ4件だった。

同課の伊藤勝彦次長は「交通事故死者数は全国的に増加しており、コロナ5類移行後の人流増加が要因の一つ」とし、「制限速度を守るなどの基本的な交通ルールを守ってほしい」と呼びかけた。