「大規模災害に備えを」 三重県警仕事始め式で本部長訓示

【仕事始め式で職員らに訓示する難波県警本部長(左)=県警本部で】

三重県警は5日、県警本部で仕事始め式を開いた。難波正樹本部長は訓示で能登半島地震を念頭に「大規模災害に迅速、的確に対処できるよう、備えを推進してほしい」と話した。

式には県警本部で勤務する幹部職員ら約110人が出席し、県内18署にも映像を配信。難波本部長が昨年の警察活動を振り返り、今年の取り組みの方向性を示した。

難波本部長は過去10年で最多となった昨年の特殊詐欺被害について「被害状況は深刻」と強調。被害防止対策のほか、主犯格の検挙や初動捜査の徹底を呼びかけた。

また、G7三重・伊勢志摩交通大臣会合の警備を「県警の総力を挙げて対策を推進し、無事完遂できた」と評価。「今後も、警備の経験や教訓を踏まえた万全の備えをお願いする」と述べた。

能登半島地震の発生に伴い、岸田首相の伊勢神宮参拝が延期されたことにも触れ、「当県でも南海トラフ地震の発生が懸念され、いつ大規模災害に直面してもおかしくない状況。平素からの備えを着実に推進してほしい」と話した。