学校再編、自治会長らに説明 鈴鹿市、4月に地域代表の準備委 三重

【質疑応答で意見を述べる自治会長ら=鈴鹿市五祝町の栄公民館で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市は5日、同市五祝町の栄公民館で、児童数減少に伴う天栄中学校区の学校再編計画について、同中学校区にあたる天名、合川、栄、稲生地区の各自治会長らに説明した。

計画は素案を修正し、同市教育委員会の承認などを経て、12月27日に公表された。今後は計画に沿って令和8年度の3小学校統合を経て、14年度に4小学校と1中学校を統合した小中一貫の「義務教育学校」開校を目指す。

この日は自治会長20人が参加。冒頭で末松則子市長は「皆さまに理解してもらい、市教委中心にスケジュールに沿って進めたい」とあいさつした。

市教委は情報発信の強化に取り組むことや「新たな学校」の開設に向け、4月に地域代表2、30人を想定した準備委員会を立ち上げることなどを説明した。

質疑応答では参加者から「情報発信と言うが、一方通行な説明では伝わらない。地域の意見をどうやってフォローしていくのかを考えないと納得いかない」「全員が納得するのは難しいが、もう少し丁寧な説明会をしてほしい」などの意見が出された。

廣田隆延教育長は「反対している人が多数いることも理解している。直接会って説明するとともに、システム化も考えていく」などと答えた。

市の南部地域にあたる同中学校区には天名、合川、郡山、栄の4小学校があり、うち合川小では令和6年度、天名小では8年度から、二つ以上の学年をひとまとめにして一つの学級に編成する「複式学級」が発生する見込み。

また、稲生地区の稲生小学校区は通学区域の弾力化により、現在一部の卒業生が天栄中に通学する。