地元栽培米の新酒販売 南伊勢町のNPO「チーム道行竈」 耕作放棄地を活用 三重

【本年度の新酒をPRする「チーム道行竈」のメンバーら=南伊勢町道行竈で】

【度会郡】三重県南伊勢町道行竈の地域活性化や耕作放棄地解消を目的とした日本酒プロジェクトに取り組むNPO法人「チーム道行竈」は、自分らで栽培した酒米「神の穂」を醸造した新酒「純米吟醸 道行竈」の販売を始めている。

耕作放棄地を活用した水田で酒米を栽培し、伊賀市の若戎酒造に醸造を委託。3年連続で等級検査の一等を取得した新米を使用した。魚料理との相性が良く、フルーティーな香りと口当たりの良さが特徴で、酒を瓶詰めしてから火入れすることで、よりフレッシュ感が増したという。

価格は720ミリリットル2100円、一升瓶は限定80本で4200円(税込み)。蔵元で1年以上低温熟成されたまろやかなお酒と出来たてのフレッシュな新酒が楽しめる飲み比べセット(4500円)も用意した。

同町道行竈の販売所(不定休だが来店する前日に連絡が必要)とオンラインショップで購入できる。

島田安明会長は「今年のコメも一等をもらえてよかった。また次に向けておいしい酒の元になるコメを頑張って作りたい」と話した。

問い合わせはチーム道行竈事務局=電話080(2655)3865=へ。