小中学で環境教育出前授業 伊勢市と河田フェザーが協定

【協定書を交わした河田社長(右)と鈴木市長=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市と羽毛素材メーカー「河田フェザー」(明和町)は27日、環境教育に関する協定を結んだ。羽毛リサイクルの普及に取り組む同社が市と連携し、市内の小中学校などで環境をテーマに出前授業を開く。

同社は、廃棄されることが多い羽毛製品の回収と再資源化、二酸化炭素排出削減への取り組みなど、環境保全活動に力を入れている。令和2年からは学校などで、羽毛製品の循環の仕組みや同社の取り組みを題材に、環境に関する出前授業を実施しているが、活動をより円滑にするため市と協定を結ぶことになった。協定により、市が日程調整などを担う。

市役所で、鈴木健一市長と河田敏勝社長が協定書を交わした。鈴木市長は「気候変動などが問題となる中、子どもたちが環境について勉強できることはありがたい」と述べた。

河田社長は「羽毛は天然素材。気候や環境の変化が敏感に影響するため、長年、環境問題に取り組んできた。市と連携を深め、子どもたちの環境教育に力を入れたい」と話した。