感染症対策、東海3県連携 三重県知事ら共同メッセージ

【東海3県知事会議で感染状況を報告する一見知事=県庁で】

年末年始に感染症の拡大が懸念されるとして、東海3県の知事は27日のオンライン会議で、感染防止対策を呼びかける共同メッセージを発出した。今後も会議などを通じて3県が感染症対策で連携する方針も確認した。

共同メッセージは「新型コロナウイルスが5類に変更されて初めての年末年始を迎える。この時期は過去3年とも感染が拡大している」と説明。インフルエンザが4年ぶりに流行していることにも言及した。

その上で「年末年始は人流の増加が見込まれ、さらなる感染の拡大が懸念される」とし、帰省時などの体調に留意するよう要請。定期的な換気やこまめな手洗い、状況に応じたマスクの着用などを呼びかけた。

一見勝之知事は「新型コロナに限らず、新たな感染症やインフルエンザなどの対策でも3県で会議を開きたい」と要請。感染症の拡大に備える新たな行動計画の策定でも、3県が連携することを提案した。

これに対し、古田肇岐阜県知事は「築き上げてきた連携を生かしていくことに賛成」などと応じた。大村秀章愛知県知事は、今後も3県が連携を続ける方向で事務レベルでの調整を進める考えを示した。