詐欺で有罪の職員免職 伊勢市が懲戒処分、万引やパワハラ2職員停職 三重

【伊勢】三重県伊勢市は25日、他人に譲渡する目的で自己名義の口座を開設し、通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして、詐欺罪などで有罪判決を受けた都市整備部監理課の今岡俊弥主幹(48)を、22日付で懲戒免職処分にしたと発表した。

市によると、今岡主幹は令和3年10月、他人に譲渡することを隠して市内の金融機関で自分の口座を開設し、通帳1通とキャッシュカード1枚をだまし取った上、キャッシュカードを正当な理由なく氏名不詳者に譲渡した。

今年6月に逮捕、10月に起訴され、津地裁伊勢支部は今月18日、詐欺罪などで懲役1年6月執行猶予3年の判決を言い渡した。

また、8月20日に市内のコンビニで菓子1点を万引した市消防本部予防課の男性係員(24)を停職3カ月、7月14日に市内の飲食店で同僚をたたくパワーハラスメントを行った消防署の男性主幹(48)を停職1カ月の懲戒処分にした(25日付)。

男性係員は菓子を万引した容疑で警察から事情聴取を受けたと自ら報告した。逮捕はされていない。男性主幹は「スキンシップのつもりでやった」と話しているという。

伊勢市の鈴木健一市長は27日の定例記者会見で、「市職員としてあるまじき行為であり、本市に対する信頼を著しく失墜させる事案があったことを市民の皆さんに心からおわび申し上げたい。今後このような不祥事が二度と起こらないように再発防止に取り組み、信頼回復できるように全力を尽くす」と話した。