中森博文三重県議会長は25日の定例記者会見で「あなたが選ぶ！ 県議会の活動ベスト10」を発表した。県民からの得票が最も高かったのは、審議の前倒しなどによる物価高騰対策の迅速化だった。
議会事務局によると、議会の活動に関心を持ってもらおうと、平成23年から実施。候補として20件を選んだ上でホームページなどで県民投票を実施し、議員を含めて1209人が参加した。
中森議長は「物価高騰対策に対する県民の関心が高かった。今後も対策に全力で取り組みたい」と説明。「子どもを取り巻く環境が大きく変化し、子ども施策への関心も高まっている」と語った。
一方、花とみどりの三重づくり条例の成立など、一部について議員と県民の投票結果に「ずれ」があったと指摘。「取り組みが伝わっていない部分がある」とし、情報発信に努める考えを示した。
ベスト10は以下の通り。
首相や知事らへの請願や要望▽議会の情報提供に向けたハード・ソフトの両面の改善▽出前講座などへの若者の参画▽審議の前倒しなどで物価高騰などの対策を迅速化▽子どもや障がい者に対する虐待への対応▽県民生活の向上に向けた県政運営への申し入れ▽食料自給総合対策調査特別委員会を設置▽子どもに関する政策討論会議を設置▽再生可能エネルギーに関する検討会の設置▽インターンシップ実習生の受け入れ。