「いとこ煮」で体を温めて 冬至、伊勢のおかげ横丁で振る舞い 三重

【カボチャと小豆を煮込んだ冬至の風物「いとこ煮」の振る舞い=伊勢市宇治中之切町のおかげ横丁で】

冬至の22日、三重県伊勢市の伊勢神宮内宮近くのおかげ横丁で、カボチャと小豆の煮物「いとこ煮」が振る舞われ、観光客らが冷えた体を温めた。

冬至に食べるとカゼをひかないといわれるカボチャが入った伝統的な行事食。堅い食材の小豆とカボチャを追々(おいおい)入れて煮込むことから、「甥甥(おいおい)」とかけて、「従兄弟(いとこ)煮」と名付けられたという説がある。

昔ながらの風習を楽しんでもらおうと、大鍋で炊いて約200食を用意。鍋からあがる湯気とともにだしの香りが横丁内に広がり、開始前から100人余りが長い列を作った。

京都府から観光で訪れていた50代の夫婦は、「初めて食べた。寒い日のごちそう。体も温まり、この冬は元気に過ごせそうです」と話していた。