増田典彦さんの個展始まる 津の三重画廊、独立美術協会準会員

【作品を紹介する増田さん=津市中央の三重画廊で】

【津】絵画公募団体独立美術協会準会員で美術教諭の増田典彦さん(59)=伊勢市藤里町=の個展が20日、津市中央の三重画廊で始まった。同協会出品の大作や人物画など計33点を展示・販売している。24日まで。

増田さんは県立高での指導と並行して自身の制作をしており約20年前から同団体で活動する。

「Yellow submarine」のシリーズでは、空中の黄色い潜水艦の上で女性らが躍動的に楽器を演奏する。仏が多くの菩薩(ぼさつ)を従えて現れる「聖衆(しょうじゅ)来迎図」から着想し、眼下の町はウクライナのキーウで、ファンタジーを題材にウクライナへの思いを表したという。

増田さんは黄色い潜水艦について「自分の人生とビートルズの60年を重ねた」といい「人と比べず自分のために描いている。今の時代が写し取れるような絵が描きたい」と話した。