山田地域の魅力アピール 伊勢神宮外宮周辺、立命館大生ら冊子作成 三重

【外宮周辺の山田地域を紹介した冊子「とことこやまだマップ」を紹介する立命館大生ら=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮外宮周辺の「山田」地域の魅力を観光客らに発信しようと、立命館大学食マネジメント学部(滋賀県草津市)の学生たちが、地域周辺のグルメや地元文化を紹介する冊子「とことこやまだマップ」を作った。

取り組んだのは、食や地域活性をテーマに研究する同学部高田剛司教授のゼミ生ら。ゼミでは、令和2年度から、毎年3年生が山田地域を訪れ、伊勢市商店街連合会が運営する「伊勢やまだ大学」と連携して、町の活性に向けたフィールドワークに取り組んでいる。

学生らは4月から、4班に分かれて活動。そのうち情報発信班の5人が、冊子作りとSNS(交流サイト)の運営を担当した。冊子作りでは、地域について学び、掲載する店舗を選定して、飲食店や体験スポットなど21カ所を取材。撮影やマップ作成、編集やデザインも手がけて完成させた。別の班が制作した外宮や周辺の音声案内が利用できるQRコードなども掲載し、単にグルメガイドではなく、地域文化を発信する冊子になるよう工夫した。

リーダーの木全里奈さん(21)は「マップ片手に山田の街歩きを楽しんでもらい、地元の人の温かさやローカルな魅力に触れながら、観光を楽しんでほしい」とアピールした。

A5判20ページ。1500部を用意し、市内の観光案内所や宿泊施設などで配布している。