ロナルさん、最高賞とオーディエンス賞をダブル受賞 四日市大で留学生日本語弁論大会 三重

【学長賞とオーディエンス賞をダブル受賞したロナルさん=四日市市萱生町の四日市大学で】

【四日市】四日市大学は16日、三重県四日市市萱生町の同大で留学生日本語弁論大会を開き、インドネシア出身で総合政策学部2年のロナル・アフリアディさん(22)が最高賞の学長賞に輝いた。ロナルさんは、今回で20回目となる大会を記念した特別賞の一つ、オーディエンス賞にも選ばれ、ダブル受賞となった。

留学生の日本語能力向上などを目的に、毎年開いている。学内の予選を勝ち抜いた6人と、三重大大学院、鈴鹿大で学ぶ5カ国の留学生計8人が、自らの体験や日本社会への提案などを題材にスピーチした。岩崎恭典学長らがテーマや内容、日本語能力などを審査した。

ロナルさんは「権力者の欲望」と題して発表。世界に今なお戦禍に苦しむ人々がいることに触れ、「本当の権力者、支配者は、私たちだ」と主張し、平和を訴え続けていくことが必要だと述べた。

受賞後、ロナルさんは「自分の考えを伝えることができた。いつか会社を立ち上げ、ビジネスでインドネシアと日本の架け橋になりたい」と夢を語った。