高田高柔道部が文武両道杯へ 女子初出場 男女で上位目指す

【文武両道杯全国高校柔道大会に出場する高田の選手ら=津市内で】

柔道と学業を両立する高校柔道部を招待して行われる「第5回文武両道杯全国高校柔道大会」が16日、東京・講道館で開かれる。男子30チーム、女子7チームがエントリーし、県内からは高田(三重県津市)が出場。第一回からエントリーの男子に加え今年は女子も初出場し男女で上位を目指す。

幅広い柔道人材の育成を目的に全日本柔道連盟が年1回開いている。出場校の選考には進学実績も加味。スポーツ推薦や特待生制度を利用する選手は出場できないなどの資格を設けた結果、灘(兵庫)ラ・サール学園(鹿児島)など著名な進学校が集まる大会となった。

第1回から男子が招待されている高田も柔道部OBから東大、京大などの難関大合格者を輩出し文武両道を実践している。中高一貫6年制コースの生徒も所属し、同コース5年の紙谷雄士選手は父親と同じスポーツドクターになる夢に向かい、部活動の後も自習室など利用して約3時間の勉強を欠かさない努力家だ。

コロナ禍で第1回から第3回まで中止となり、事実上初開催となった昨年の第4回大会で男子は予選リーグで敗退した。対戦相手から「同じ環境でそこまで柔道で強くなれるなら、僕たちももっとやれるんじゃないか」と刺激を受けたという男子主将の渡邉俊斉選手は「(今年は)予選通過を最低目標にしていく」。

今年5月の県高校総体で団体優勝し、夏の全国高校総体に出場した女子は日本一を目標に掲げる。高橋風主将は「一つでも多く経験を積み(来年1月の)全国高校選手権予選につなげたい。出るからには優勝を目指す」と話している。