「みえ環境フェア」に5000人 環境トークや発電体験、工作も 三重・津

【朴センター長(中央)と環境について話し合う生徒と学生=津市北河路町の「メッセウイング・みえ」で】

【津】カーボンニュートラルの実現に向け活動する企業や団体、行政機関などが一堂に集まる「みえ環境フェア2023」(県地球温暖化防止活動推進センター主催)が10日、津市北河路町のメッセウイング・みえであった。ステージイベントやエコ工作などに、県内各地の家族連れら約5千人(主催者発表)が訪れた。

環境活動に取り組む団体、企業、学校などが計64ブースで活動を紹介。ステージでは朴恵淑センター長と県内の中高、高専、大学、大学院の生徒や学生との環境トークがあった。

県立桑名高の生徒は紙の新たな原料に藻のアオミドロを活用する研究を紹介。繊維質の藻の有効活用で森林破壊の抑制につながるとして「今後はもっと使いやすい紙を作るために研究を進めたい」と述べた。

【県地球温暖化防止啓発ポスターコンクールの入賞作品=津市北河路町の「メッセウイング・みえ」で】

県地球温暖化防止啓発ポスターコンクールの作品展示、人力自転車による発電体験、ペットボトルキャップを使った工作などがあり、鈴鹿市の山原昭子さん(51)と息子の賢人さん(12)は「学校で教わるSDGs(持続可能な開発目標)とは違う体験ができるいい機会」と感想を話した。

朴センター長は同フェアについて「あらゆる立場の人が持つ物を持ち寄り未来のためにやるべき事は何かを引き出す場」と意義を話した。