「伊勢の津七福神」開創11周年 初馬寺で記念祭 三重

【読経の中順に焼香する参拝者=津市栄町3丁目の初馬寺で】

【津】三重県津市内の7寺社でつくる「伊勢の津七福神」霊場会の開創11周年記念祭が2日、同市栄町3丁目の初馬寺であった。7寺社すべてを訪れた巡拝者や友の会の会員ら約60人が参列した。

同会は市内の歴史ある7寺社に七福神を祭り、町ににぎわいを作ろうと平成24年に開創。毎年各寺社持ち回りで周年行事をしている。

この日は同寺の近藤宥祥副住職の先導で、円光寺(河芸町)▽四天王寺(栄町)▽高山神社(丸之内)▽結城神社(藤方)―の僧侶や宮司らが法会に臨んだ。

巡拝者は境内ではらいを受け、近藤玄道・同寺住職らが読経する中本堂で順に焼香した。般若心経に続いて七福神それぞれの真言を全員で唱和した。

「伊勢の津七福神」友の会の西田久光会長は「世界では『自分の神様が一番』と殺し合いをしている。違いを認めるところから出発しないと同じことが繰り返される。七福神はそれぞれの御利益を持ち寄り幸福を与えてくれる」と講話した。

参列した津市の木村真祐美さん(52)は「2回満願(7寺社巡拝)し記念祭に初めて来た。祈願の場面が見られてよかった。(津七福神は)市内のいろいろな寺社を知るきっかけになる」と話した。