特殊詐欺防止に貢献 四日市南署、コンビニ店長らに感謝状 三重

【四日市】特殊詐欺被害を未然に防止したとして四日市南署(藤井淳夫署長)は1日、三重県四日市市東新町のローソン四日市東新町店のクルング・ディプラブ店長(25)とエリアマネジャーの山口直美さん(46)に感謝状を贈呈した。

11月5日午前9時ごろ、30万円分のプリペイドカードを購入しようと来店した市内在住の50代男性に対応したクルング店長が、特殊詐欺を疑いエリアマネジャーの山口さんに報告して警察に通報し、詐欺被害を未然に防いだ。男性は、「NTT社員を名乗る男から電話で、アプリの未納料金があり今日中に支払わなければ裁判になる」と言われたという。

贈呈式で、藤井署長は「平素から犯罪防止活動に取り組み、適切な機転と連係プレーによって被害を水際で食い止め警察活動に寄与された」と感謝状を手渡した。

クルング店長は、平成30年にネパールから来日。語学学校とビジネススクールで4年間学んだ後、1年半前にローソンに入社し、半年前から店長を務めている。「被害を未然に防げて良かった。これからもお客様に喜ばれるような店にしたい」と話していた。

県内の特殊詐欺等被害は1月から10月末現在で231件、被害額は約6億150万円、同署管内では17件、約3800万円で、前年比は県内、管内とも件数、被害額いずれも増加している。