令和7年度から学生募集を停止 鈴鹿大学短期大学部

【令和7年度から学生募集を停止する鈴鹿大学短期大学部=鈴鹿市郡山町で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市郡山町の鈴鹿大学短期大学部(1学科2専攻)が、入学志願者数の減少により、令和7年度の入学生から学生募集を停止する。30日、鈴鹿大学と同大学短期大学部を運営する享栄学園(箕輪田晃理事長)が発表した。令和6年4月の入学生で最後となる。

同短期大学部は鈴鹿短期大学として昭和41年、同市庄野町に開学。平成24年に同大学へ移転統合し、平成27年に校名変更した。同大学には国際地域学部と子ども教育学部の2学部がある。

募集停止するのは、生活コミュニケーション学科の食物栄養学専攻(入学定員40人)、こども学専攻(同50人)。11月22日の理事会で決まった。

食物栄養学専攻は栄養士免許や栄養教諭二種免許状、子ども学専攻は保育士証、幼稚園教諭二種免許状、小学校教諭二種免許状が取得できる。人材養成の高度化に伴い、さらに上位資格が取得できる四年制大学へのニーズが高まり、入学志願者数が減少していた。

同短期大学部の長澤貴学長(56)は「惜しい気持ちもあるが全国的な流れでもあり、今後は鈴鹿大学を中心に教育改革を進めるとともに、教育や教育研究の充実を図る」と話した。

市は平成15年から同大学と学官連携協定を締結している。末松則子市長は「市内の高等教育機関の一つが無くなるのは残念。系列の四年制大学に力を注いで頑張ってほしい」と話した。