世界デフテニスで優勝 菰方選手が鈴鹿市表敬訪問

【末松市長に世界大会での優勝を報告する菰方選手=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】9月23―29日にギリシャのクレタ島で開催した聴覚障害者の「世界デフテニス選手権大会2023」に日本代表で出場し、女子シングルスと女子ダブルスで優勝した三重県鈴鹿市北若松一丁目出身の菰方里菜選手(21)=同志社大3年=が30日、鈴鹿市役所で末松則子市長に成績を報告した。

菰方選手は先天性の聴覚障害があり、補聴器を付けて生活する。母親の影響で6歳からテニスを始め、県立四日市商業高でテニス部に入部。現在は大学でテニス部の部長を務める。

同大会ではほかに、ミックスダブルで3位を獲得。さらに、9月30日―10月7日に同島で開催した「世界デフテニスチーム選手権大会2023」の女子団体でも優勝を果たした。

来年1月の全豪オープンにも、世界の招待選手8人のうちの一人として選ばれており、参加するという。

来庁した菰方さんは「今回の世界大会には『優勝する』という気持ちで参加した。2年後に日本で開催するデフリンピックで優勝するのが夢」と話した。

末松市長は「若いうちに思う存分チャレンジして頑張って。育ったまち、鈴鹿のみんなが応援している」と激励した。