津・榊原温泉収穫祭に2千人 4年ぶり 野菜市や健康相談も

【にぎわうトラック市=津市榊原町の市立榊原小グラウンドで】

【津】三重県津市榊原町の秋の恒例行事「榊原温泉秋の収穫祭」(同祭実行委員会主催)が26日、同町の市立榊原小グラウンドと体育館であった。地元自治会のトラック市や医療機関らによる健康相談などがあり、約2千人(主催者発表)が訪れた。

地域振興を図る目的で地元自治会や温泉振興協会などで実行委員会を作り平成19年から開催。コロナ禍などで休止が続き4年ぶりとなった今回は内容を一部見直し近隣の医療機関や団体にも参加を呼びかけた。

校庭では旬の野菜を積んだ軽トラックがずらりと並び、来場者が開始の合図と同時に次々に買い求めた。体育館では看護師らによる無料相談や、オンライン診療システムを使った医師体験などがあった。

美里町から訪れた奥田くみ子さん(73)は「こんなにたくさん体のことが相談できるのはいい取り組み」、同町出身の坂口大輔さん(37)=名古屋市=は「いろいろやって地元が盛り上がるといい」と感想を話した。

同祭に合わせ「榊原の地域振興を考える会」が温浴施設湯の瀬を発着点に近鉄榊原温泉口駅と同大三駅を経由するコミュニティーバスの実証実験を実施。利用者からは「便利でいい」の声が聞かれたが、利用の時間帯が重なり積み残す便もあった。