長太の大楠たたえる歌、12月6日にCD発売 三重・鈴鹿の宮﨑さんが作詞、作曲

【完成したCDをPRする小沢さん(右から2番目)、宮﨑さん(右から3番目)ら=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市三日市の歌手、小沢真彩さん(52)が歌う「千年のくすの木」のCD(一枚1430円、税込み)が、12月6日に発売される。同市南長太町に自生する県指定天然記念物の長太の大楠をたたえる歌で、同市北玉垣町の洋菓子店経営、宮﨑裕行さん(74)が作詞、作曲した。

宮﨑さんは2年半ほど前から趣味で作詞・作曲を始めた。市内の名所や名物をテーマにした歌を作っており、東京芸大作曲科卒の牧師松本喜幸さん(76)=同市神戸9丁目=がピアノ伴奏で譜面起こしに協力する。

「千年のくすの木」は7作目で、約2年前に大楠の写真を撮る写真家と知り合い「大楠をたたえる歌はどうか」と提案を受けたのがきっかけ。

宮﨑さんは、小学生のころに見た緑豊かな大楠を思い出し、聞く人を元気づけるよう思いを込めて曲を作ったという。

今年の春、市役所で開催した大楠写真展をきっかけに、小沢さんとつながりCD化の話が進んだ。当時小沢さんは仕事のことで落ち込んでおり、会場で流れていた宮﨑さんの曲を聞き、元気づけられた。小沢さんは「音も歌詞も心にすっと入ってきた」と振り返る。

CDは2千枚作製し、同市算所5丁目の音楽事務所アライヴ、宮﨑さんの洋菓子店「パティスリー マツヤ」で販売するほか、カラオケでも配信される。

長太の大楠について、小沢さんは「世代を超え他地域のシンボルとして、これからもずっとあり続けてほしい」、宮﨑さんは「みんなが知っている鈴鹿の宝。みんなを見守ってくれる神の木と思っている」とそれぞれの思いを語った。