近ツーの落札資格停止 三重県発注業務の過大請求問題で

三重県から受託した事業で過大請求をしていたとして、県は20日、近畿日本ツーリスト(東京都新宿区西新宿)に対し、落札資格を21日から1カ月間にわたって停止する措置を出すと発表した。

県によると、同社の津支店(津市新町1丁目)は新型コロナの影響を受けた事業者を支援する業務で、実際より多い人員が業務をしたとする書類を提出。委託費のうち約1130万円を過大に請求した。

同社の親会社が設けた第三者委員会による調査で判明。県は今月13日に過大請求分の返還を請求し、支店は翌14日に過大請求分の全額を返還した。県の聞き取りに対し、過大請求を認めているという。

また、県から受託した観光関連の業務を履行しなかったとして、県は20日、一般社団法人のブランクエコロジー(志摩市阿児町鵜方)の落札資格を21日から2カ月間停止する措置を出すと発表した。

同法人は昨年6月、観光関連の業務を約900万円で受注した。県は今年3月、同法人から「履行が難しくなった」との連絡を受けて契約を解除。業務の出来高から違約金を差し引いた約200万円を支払った。