
【津】三重県津市八町で「美術空間漣塾」を主宰する画家の坂本泰漣さん(64)と書家の川口茜漣さん(63)夫妻の二人展が15日、津市中央の三重画廊で始まった。それぞれの近作計31点を展示・販売している。19日まで。
同所では20年以上前から毎年個展や二人展を開いている。
坂本さんの抽象画「新しい太陽」は紙を鉄筆で引っかいたり載せた絵の具をバーナーで熱して変色させたりしたパネル作品や、セラミックボードを貼って盛り上げるなど絵肌に工夫を凝らしている。
川口さんは和紙や水彩紙にさまざまに墨を置いた抽象作品や細かなかなと抽象の融合、「寿」「華」の文字額などがある。
2人のジャンルは違うが置いた線や描いた色とやりとりをしながら作品を仕上げる制作の手法は共通している。2人は「似ているようで違う表情を楽しんでもらえたら」と話した。