26日に鳥羽で南海トラフ想定防災訓練、知事定例会見 80団体610人参加予定

一見勝之三重県知事は14日の定例記者会見で、南海トラフ地震の発生を想定した総合防災訓練を、鳥羽市保健福祉センターひだまり(同市大明東町)などをメイン会場として26日に実施すると発表した。

県によると、80団体から約610人が参加する予定。浸水した家屋や土砂に埋まった車両から被災者を救出する手順を確認するほか、神島で負傷者を自衛隊のヘリコプターでつり上げて救助する訓練もある。

このほか、DMAT(災害派遣医療チーム)が医療的な観点で適切な避難所の運営について、住民らにアドバイスする。電話の復旧にあたるNTTの作業員を海上保安庁の船が答志島に輸送する訓練もある。

総合防災訓練は関係機関の災害対応力強化や住民の防災意識向上を目的とし、毎年この時期に実施。離島を含めて総合防災訓練を実施するのは、平成24年11月に神島と答志島で実施して以来となる。

一見知事は会見で「県、市、関係機関が一緒になって災害対応の強化を図りたい」とした上で「あらゆる対応を公的機関が担えるわけではない。(住民にも)できることを身につけてほしい」と述べた。