針で引っかいて描く 画家・八島さんが四日市で個展 三重

【作品を紹介する八島さん(左)=四日市市安島の山画廊で】

【四日市】三重県いなべ市藤原町大貝戸の画家、八島正明さん(86)の個展が、四日市市安島の山画廊で開かれている。19日まで。13、14の両日は休み。

新作を中心に、木綿針でキャンバスを引っかいて描く独自の技法で仕上げた油彩画とペン画の計40点を展示。

砂遊びをする子どもの後ろ姿を描いた作品「砂の山」は、幼い頃の八島さんの娘や孫をモデルにしたという。水たまりに映る母と子の姿など、白と黒で描いた作品がずらりと並ぶ。

会場では訪れた人が、八島さんから制作時の話を熱心に聞いていた。会期中、八島さんは毎日、午前10時から午後4時ごろまで在廊する予定という。