生徒の滞納情報が漏えい 朝明高、別人の留守電に残す 三重

三重県立朝明高(四日市市)は6日、学校関係の費用が未払いとなっている生徒の保護者に対する督促のメッセージを、この保護者とは異なる電話番号の留守番電話に吹き込むミスがあったと発表した。

同校によると、女性職員が先月27日と30日に計4回、生徒1人の保護者に滞納している学校諸費の納付を依頼する電話をかけた。その際、保護者の氏名や滞納の状況などを留守電に残した。

この職員が31日、折り返しの電話がなかったことなどから確認したことをきっかけに、電話番号が誤っていたことが発覚。保護者らの連絡先を書いた資料から電話番号を誤って書き写していた。

職員は同校の聞き取りに「正しい電話番号だと思い込んでいた」と説明。留守電に滞納の状況を残した理由については「早く納付してもらおうと、つい言ってしまった」という趣旨の説明をしている。

早川知宏校長らが保護者に経緯を伝えて謝罪した。誤って電話をかけた相手とは連絡が取れていない。何度も電話したことへのおわびと共に、メッセージの削除を依頼するよう留守電に吹き込んだ。

同校は「個人情報の漏えいを重く受け止めている。電話をかける場合には、資料からの書き写しをさせないようにする。留守電に個人情報を残さず、直接用件を伝えるよう徹底させる」としている。