地域歩いて文化財見学 津の白山・倭地区、110人が巡る

【「倭雅楽継承会」の演奏を聞く参加者=津市白山町南出の倭白山比咩神社で】

【津】三重県津市白山町を歩く「白山めぐりウオーキング」が3日、同町倭(やまと)地区であり、近郊の園児―80代約110人が同地区の文化財を見学しながら約5・5キロを歩いた。

地域を歩いて健康作りにつなげる市の委託事業でボランティアガイド団体「白山道しるべの会」(内藤徹会長)が主催している。

一行は2班に分かれ、倭小学校を起点に「お宝ポイント」の天台真盛宗中本山の成願寺と檜皮(ひわだ)ぶきの三社殿が特徴的な倭白山比咩(しらやまひめ)神社を巡った。同寺では国重要文化財の阿弥陀如来倚像を特別に見学。同神社では「倭雅楽継承会」の4人が、春と秋の大祭で奉納する「越殿楽」などの演奏を披露した。

白山陸上クラブから参加した市立倭小5年の井上拓歩さん(11)は「皆で一緒に歩いて歴史を知るところが楽しい」と感想を話した。