オノマトペの学習本を寄贈 兵庫のNPO、三重県国際交流財団に

【山岡事務局長(右手前)に本を寄贈した上田理事長(左手前)と原副理事長(右奥)=津市羽所町で】

日本語の学習に役立ててもらおうと、NPO法人の交際交流団体未来(兵庫県宝塚市)は1日、同法人が制作したオノマトペに関する図書200冊を、三重県国際交流財団(津市羽所町)に寄贈した。

同法人によると、寄贈したのは日本の擬態語や擬音語を学ぶ「絵から音がわかるオノマトペ本」。オノマトペの意味や使う場面などを中国語、ベトナム語、ネパール語、インドネシア語で解説している。

亀山市在住の原正雄副理事長(72)が日本語を指導する中で「オノマトペを身につければ日本での暮らしが楽になるだろう」と考えたことをきっかけに制作。オノマトペに特化した日本語学習の本は珍しいという。

この日、財団の事務所で寄贈式があり、同法人の上田一彦理事長が財団の山岡哲也事務局長に図書を手渡した。原副理事長は「わずかな数ではあるが、存分に活用いただきたい」と述べた。

財団は受け取った本を県内の日本語教室に配布するほか、財団の事務所でも貸し出す予定。山岡事務局長は「オノマトペは丁寧な指導が必要。貴重な図書をいただき、本当にありがたく思う」と話した。