自然保育で知力、体力高める 亀山で指導者養成講座 三重

【自然保育編について講演する才賀さん(右端)=亀山市関町沓掛の鈴鹿馬子唄会館で】

【亀山】県みえ森づくりサポートセンターは29日、亀山市関町沓掛の鈴鹿馬子唄会館と隣接する鈴鹿峠自然の家の2会場で、「森林教育指導者養成講座(自然保育編)」を開催し、保育士や教職員、森林教育に関心のある人ら計29人が受講した。亀山の市民団体「鈴鹿川等源流の森林づくり協議会」が協力した。

自然保育とは、幼児期の子どもを対象に、自然の中で遊びや運動を中心にさまざまな体験をすることで、知力、体力も同時に高めることができるとされる保育・幼児教育。同講座では、地域の自然環境と子どもをつなぎ、子どもの豊かな育ちを支援する指導者の育成が目的。

この日は、いなべ市を拠点に活動している、認可外自然保育集落支援員の才賀美奈さんと、奈良県天理市のNPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟の岡本麻友子副理事長が講師を務め、それぞれの立場で自然保育について講演した。

才賀さんは「子どもは、自然の中で五感を使ってたっぷり遊ぶこと」とし、「指導者は、子どもを見守りながら、育む心を育てる役割を担う」、岡本副理事長は「子ども一人一人の持つ無限の可能性と成長の過程を信じ見守ること」と述べ、「子どもの自主性と心、体を育む実践が重要です」と促した。

【一斗缶で作ったロケットストーブ=亀山市関町沓掛の鈴鹿峠自然の家で】

また、同自然の家屋外で、たき火をテーマに、一斗缶で作った「ロケットストーブ」の実演もあった。亀山市立川崎南保育園に勤務する、保育士の東野順子さん(43)は「幼児教育に関わる自然保育について、スキルを学びたいと思い受講しました」と話していた。