勇壮な響きで節目祝う 「津高虎太鼓」創立50周年で記念演奏会 三重

【迫力ある「安濃津花吹雪」の演奏=津市一身田上津部田の県総合文化センター中ホールで】

【津】三重県津市を拠点に活動する創作和太鼓グループ「津高虎太鼓」(中田正己会長)の創立50周年記念演奏会が29日、同市一身田上津部田の県総合文化センター中ホールであった。小1―70代の会員150人が勇壮な演奏で節目を祝った。

同団体は昭和48年に津青年会議所の記念事業として発足。同市の郷土芸能団体として津まつりでの演奏をはじめ定期演奏会やコンクール出場、学校での体験活動など幅広く活動する。記念演奏会は5年に一度開いている。

プログラムは3部構成で小中高生は年代別に日頃の成果を披露。傘下の「津高虎太鼓華乃津会」は優美な「華音」、「津青年会議所高虎太鼓」はほら貝の音と共に「安濃津合戦太鼓」などを演奏した。三重フィルハーモニー交響楽団有志との協演もあった。

終盤には昭和60年に急逝した音楽監督・金子圭佑氏の遺作「安濃津花吹雪」を色とりどりの紙吹雪の中で演奏。フィナーレの「和気藹藹(あいあい)」は会場一体となって盛り上がった。

夫婦で訪れた津市の稲垣秀志さん(66)は「津まつりで高虎太鼓を知って五年前の演奏会から来ている。子どもたちはかわいいし、大人の演奏はおなかに響いて気持ちがいい」と感想を話した。