亀山ゆかりの刀など紹介 市歴史博物館で「企画展」 三重

【刀や脇差しなどの展示品を紹介する中川学芸員=亀山市若山町の市歴史博物館で】

【亀山】三重県亀山市若山町の市歴史博物館(小林秀樹館長)は「きらめく亀山刀剣鐔(つば)」と題し、「第41回企画展」を開いている。12月10日まで。入館無料。毎週火曜休館。

【砂張技法の鐔=亀山市若山町の市歴史博物館で】

江戸期の亀山藩に仕えていた刀工・粟田口正吉作の刀や脇差し、同藩の武士が使っていた刀、室町時代の十文字槍(やり)のほか、鉛と錫(すず)、銅などの合金を熱で溶かして流し込む砂張(さはり)技法で施したフジの花やサギの鐔など計39点を展示している。今回の企画展を担当した中川由莉学芸員は「銀色に鈍く光る鐔やペンライトを持参し、やいばに施された刀文を照らして楽しんで」とし、「当時の刀剣類や刀装具から歴史を感じてもらえれば」と話していた。