運転手4人を書類送検 亀山の東名阪8人死傷事故

亀山市の東名阪自動車道で3月、大型トラックなど計5台が絡み3人が死亡、5人が重軽傷を負った事故で、県警高速隊は18日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの疑いで、運転手の男性4人=うち1人死亡=を津地検に書類送検した。捜査に支障があるとして、送検容疑の詳しい内容を明らかにしていない。

事故は3月27日午前2時25分ごろに発生。上り線を低速走行中の軽ワゴン車に中型トラックが追突。後続の大型トラックが軽ワゴン車に追突し、弾みで積み荷のペットボトルが散乱した。これに下り線を走行中の軽乗用車が乗り上げ、さらに乗用車が追突した。

この事故で、中型トラックを運転していた大阪市の男性=当時(53)=は車外に出ていて大型トラックの衝突事故に巻き込まれて死亡し、軽乗用車に同乗していた愛知県豊田市の夫婦と合わせて計3人が死亡。軽ワゴン車や軽乗用車の運転手など5人が重軽傷を負った。

高速隊は中型トラックの運転手を自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで、容疑者死亡のまま書類送検。大型トラックを運転していた志摩市の男性(69)と乗用車を運転していた長野県飯田市の男性(29)を同法違反(過失致死傷)容疑で、軽乗用車を運転していた愛知県豊田市の男性(51)を同法違反(過失致死)容疑で、それぞれ書類送検した。