宇治山田港が登録 国交省の「みなとオアシス」に

【登録証を受けた鈴木市長(右から3人目)と中村名誉理事(左から2人目)ら=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市の宇治山田港がこのほど、国土交通省の「みなとオアシス」に登録された。

みなとオアシスは、港を核としたまちづくりを促進するため、住民参加による地域活性の取り組みが継続的に行われている港や関連施設を登録する制度。宇治山田港は、観光情報を提供する「神社・海の駅」など3施設からなる「みなとオアシス伊勢」として11日付けで登録された。全国で160カ所目、県内では4カ所目となる。

【御幣鯛船が入港し歓迎式典でにぎわう港=伊勢市の宇治山田港で】

宇治山田港は古くから、伊勢神宮への船参宮などの海の玄関口として栄えた。地域活性に取り組む地元のNPOが愛知県の篠島から伊勢神宮に干鯛を奉納する「御幣鯛船」を復活させ、毎年10月に船団が入港していることや、船参宮を再現した体験ツアーを開催していることなどが登録につながった。

登録証の交付式がこのほど、市役所であり、国交省中部地方整備局西尾保之副局長が、鈴木健一市長に手渡した。施設を管理運営するNPO法人神社みなとまち再生グループの中村清名誉理事は「伊勢の海の玄関口として、こつこつ活動を続けてきた。県内外の人が訪れ、にぎわいある港になるよう、今後も活動を進めたい」と話した。