松阪公民館移転オープン イオンタウン松阪船江に 三重

【松阪公民館のオープンでテープカットする竹上市長(右から4人目)と加藤社長(同5人目)ら=松阪市船江町で】

【松阪】三重県松阪市は11日、松阪市船江町で建設中の商業施設「イオンタウン松阪船江」で松阪公民館の移転オープニングセレモニーを開いた。閉館した隣の大型商業施設「松阪ショッピングセンターマーム」から移った。イオンタウン松阪船江は令和7年春に全面開業予定。

同市殿町にあった松阪公民館は老朽化や駐車場不足のため平成30年、マームにテナントとして入った。マームの閉店に伴い、跡地でイオンタウン(千葉市、加藤久誠社長)が開発するイオンタウン松阪船江へ移転した。マームにあった松阪船江郵便局も移っている。

リニューアルした公民館は新たに調理室を設け、講座室5室、創作室と和室が各1室の他、ホールと印刷室を備える。

【2階左部分に松阪公民館が入るイオンタウン松阪船江=松阪市船江町で】

竹上真人市長は「公民館の商業施設への間借りは冒険だったが、認知されてきた。たくさんの人に利用いただき、中央公民館として役割を発揮してほしい」と呼び掛けた。

加藤社長は「公民館が途絶えてはならないと先行オープンした。地域に溶け込み、集いの場となるよう目指し、官民共同で社会的機能を果たしたい」とあいさつした。

竹上市長や加藤社長らのテープカットに続き、公民館グループ「松阪シンフォニックバンド」がファンファーレンを奏でた。同市ブランド大使の和太鼓hitomiさんの演奏や、公民館調理室で作った「食のふるまい」、イオンタウン松阪船江主催の「クラフト&雑貨マルシェ」などでオープンを祝った。