マルゴみかん初出荷 糖度高く、ほどよい酸味 三重県内市場に450トン

【出荷が始まったマルゴみかんの選別作業=南伊勢町船越のJA伊勢南勢撰果場で】

【度会郡】三重県南伊勢町船越のJA伊勢南勢撰果場で11日、「マルゴみかん」のブランド名で親しまれる温州ミカンの出荷が始まった。本年度は約450トンを出荷する見込み。

町内では現在、JA伊勢マルゴ柑橘部の84人が約40ヘクタールで、温州ミカンやセミノールなどのかんきつ類を栽培している。

温州ミカンは糖度が高くほどよい酸味が特徴。JA伊勢によると、今年は夏に暑さが続いたが8月後半から9月にかけて適度に雨が降ったため、酸切れがよくおいしく仕上がったという。12月上旬―中旬をピークに来年2月上旬ごろまで、県内市場に出荷する。

撰果場では、生産者が持ち込んだミカンを人と機械で品質や大きさなどで選別し、箱詰めする作業に追われている。

同柑橘部の山川広大部会長(37)は「今年は糖度も高く、おいしいミカンができているので、ぜひ食べてもらえれば」と話していた。