豪商スピリット認定制度始める 松阪商議所、三井越後屋創業350年記念で 三重

【豪商スピリット宣言を掲げる川口事務局長(左)ら=松阪市役所で】

【松阪】三井越後屋創業350年を記念して三重県の松阪商工会議所はこのほど、「松阪・豪商スピリット事業者認証制度」を設けた。申請者を11月17日まで募集している。市内に本社や支店がある企業やNPO、社会福祉法人が対象。

同商議所が設けた有識者でつくる「松阪ルネサンス懇話会」の提言を基に、平成31年に発表した「豪商スピリット宣言」を生かした事業。

同宣言は豪商について多くの利益を得た結果だけでなく、そこに至る心構えや価値観に着目した。「企業活動を通して社会に貢献する精神」「自由で革新的な発想とそれを実現する強い精神」「働く人を大事にする精神」など6カ条にまとめている。

申請書は6カ条に沿って事業活動を記入する。審査は同商議所青年部、経営者、同市産業文化部、松阪公共職業安定所、学識者、NPOが担当する。

認証マークをつくり、認定事業者の紹介を兼ねたパネルディスカッションの開催、地元高校生の取材、就活生らとつなげるイベントを予定している。

同商議所の川口正人事務局長は「申請を通じ社会的価値を表現し、再確認してほしい。小さいながらも良い事業所、隠れた良い事業所を掘り起こし、地元学生と地元企業がつながるきっかけをつくれたら」と申請を呼びかけている。

申請書類は同商議所ホームページからダウンロードし、同市若葉町の同商議所=電話0598(51)7811=へ郵送か持参する。