秋の宵宮祭に竹あかり 亀山・江神社、大祭も 三重

【石段の両脇に飾った竹あかり=亀山市下庄町の江神社で】

【亀山】三重県の亀山市下庄町自治会(国分純会長)は8日夜、同町内の江神社(宮村貢宮司)で、コロナの影響で中止していた「秋の宵宮祭」を4年ぶりに開催し、9日は「大祭」を執り行ない、町民らでにぎわった。

江戸期から続く宵宮祭と大祭は、五穀豊穣(ほうじょう)と家内安全を願う伝統行事。近年は、子どもみこしも参加するようになった。

宵宮祭は、同神社参道の入口に、同町内各組と近隣地区が所有する、大ちょうちん18基を飾った。また、今年は町内の氏子ら有志で立ち上げた「江の照らす」が作った、竹の筒に穴を開け、模様を施した長さ約50センチと1メートルの竹あかり計60本を本殿に続く石段の両脇に並べ、明かりをともし、祭りを盛り上げた。

9日の神殿で執り行なった大祭では、宮村宮司が祝詞奏上し、国分会長や氏子関係者ら参列者計40人が順次、玉串を捧げた。

一方、訪れた町民の交流の場として、自治会と江の照らす、下庄消防団、子ども会がみたらしやフランクフルトなどを販売。子ども対象の輪投げやボールすくい、ヒノナやホウレンソウ、柿などの無人販売コーナーを設けた。

国分会長は「昔ながらの宵宮祭と大祭を継承しながら、江の照らすと消防団、子ども会の協力で、町民皆が楽しめる祭りになった」と見守っていた。