三重県議の資産、平均1400万円 報告書公開、最高額は松浦氏

三重県議会は10日、県議の資産報告書を公開した。不動産と預貯金、有価証券を合計した1人あたりの平均は約1476万円。最高額は松浦慶子議員(自民党、1期、多気郡選出)の約2億7567万円だった。

県議会によると、公開したのは4月30日時点で保有する土地と建物の面積、定期性のある預貯金や有価証券、貸付金、借金など。取得価格が100万円を超える自動車や美術品、ゴルフの会員権も含まれる。

資産報告書によると、松浦議員は約589万円の金銭信託、約2億494万円の社債券などを保有している。定期性のある預貯金は約309万円。不動産や株券、自動車は保有していない。

松浦議員に次いで不動産と預貯金、有価証券の総額が多かったのは、中森博文議長(自民党、6期、名張市)で約5074万円。名張市内の土地と建物のほか、普通車を1台所有している。

次いで多かったのは長田隆尚議員(草莽、5期、亀山市)で約3477万円。亀山市と長野県茅野市に不動産を所有しているほか、三重交通グループホールディングスやイオンなどの株券もある。

一方、25人には定期性のある預貯金がなく、11人は不動産を所有していない。18人に計2億3952万円の借入金があり、2人には計1538万円の貸付金があった。

県議の資産公開は条例の制定を受けて平成8年度から実施。土地と建物は固定資産税の課税標準額で換算している。報告書は県議会図書室で閲覧できる。新たに取得した資産は次期改選まで毎年7月に公開する。