伊勢線50年の歩み振り返る 鈴鹿市役所で記念写真展 三重

【これまでの歩みを振り返る貴重な写真の数々=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】9月1日に伊勢線開業50年を迎えた三重県鈴鹿市桜島町1丁目に本社を置く第三セクターの伊勢鉄道(渡邉信一郎社長社長)は5日、同市役所市民ギャラリーで記念写真展を開き、これまでの歩みを振り返る写真約80点を展示した。10日まで。

伊勢鉄道(津―河原田、延長22・3キロ)は国鉄分割民営化により、廃止予定だった旧国鉄伊勢線を引き継ぎ、昭和62年3月27日に営業を開始。国鉄伊勢線は昭和40年11月に着工し、昭和48年9月1日に開通した。

現在は年間約134万3千人が利用する(令和4年度実績)。

会場は「伊勢線建設中―国鉄伊勢戦最終日」「伊勢鉄道営業開始―伊勢鉄道開業10周年」「2000年―現在」の3時代に分け、各年代ごとに写真を展示。

昭和48年1月6日に河原田駅付近で撮影した国鉄伊勢線(現伊勢鉄道)建設中の工事風景、同62年3月27日に撮影した伊勢鉄道開業記念式典でにぎわう津駅1番ホームの様子、廃車となり今は見ることができない車両「キハ80系特急『南紀』」の勇姿を中瀬古駅付近で捉えた平成4年1月8日の1枚など、貴重な写真の数々が並ぶ。

同社は「50年の歩みを振り返るとともに、利用者や関係者など支えてくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたい。沿線住民のみなさんにも懐かしんで見てもらえれば」と話した。