風景など水彩画32点 画家の足立さん展示 津・三重画廊

【作品を紹介する足立さん=津市中央の三重画廊で】

【津】松阪市川井町の水彩画家、足立徹さん(74)の水彩画展「ふるさとの風景」が27日、津市中央の三重画廊で始まった。県内外の里山や川のある風景など32点を展示・販売している。10月1日まで。

足立さんは東京出身で10歳から松阪市に住む。自身の制作と並行し幼稚園の絵画講師や自宅教室での指導をしている。同所での個展は2年ぶりの開催。

松坂城跡の梶井基次郎文学碑から市街の眺めを描いた「城址より」、薄墨色に煙る「さくらの吉野山」など、透明水彩で描いた風景のほか、自身のテーマとして常に描いているという裸婦の素描もある。

足立さんは「一点一点より完成度の高い作品を作りたいと思っている。『この場所を描きたい』と思った気持ちを見る人に共有してもらえるといい」と話した。