クマーラ氏が外務大臣表彰 元鈴鹿大学長補佐、スリランカで授賞式

【授賞式で日本側から表彰状を受け取ったクマーラ氏(左)=スリランカの日本大使館で(同氏提供)】

スリランカ出身で元鈴鹿大学(旧鈴鹿国際大学)学長補佐のアーナンダ・クマーラ氏(68)=同国マハラガマ市=が、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をし、特に顕著な功績のあった人などに贈られる本年度の外務大臣表彰の受賞者に選ばれ、このほどスリランカ国にある日本大使館で授賞式が開かれた。

同表彰は、国際関係のさまざまな分野で活躍し、日本と外国との友好増進に特に顕著な功績のあった個人と団体について、功績をたたえ、受賞者の活動への一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としている。本年度は187個人と63団体が受け、うち海外在住者は同氏を含め150個人、56団体。

クマーラ氏の受賞功績は、日本とスリランカの相互理解の促進。同氏は開発経済学や技術移転などを専門とし、県内では、鈴鹿市郡山町の鈴鹿大で教授や副学長を歴任し、約20年間教えた。この間、地域活性化を目指し、同市で産学官・地域住民と連携してセイロンウリ栽培に取り組むなどした。青年海外協力隊を育てる会県支部の初代会長で名誉会長でもあり、県国際交流財団理事も約20年務めた。

県内での功績だけでなく、同氏が帰国して南アジア初の日系の大学「ランカ・ニッポン・ビズテック・インスティトゥート(LNBTI)」の学長として活動していることや、名誉教授を務める名城大学での功績、会長を務めるグローバル人材育成教育学会の活動などが評価されたとみられる。

授賞式では日本側から表彰状などが贈られた。