FC伊勢志摩「応援が力に」 あすホーム最終戦、東海社会人サッカー 三重

【ホーム最終戦の勝利を目指し練習に励む選手ら=21日、伊勢市内で】

三重県中南勢地域からJリーグ入りを目指す社会人サッカークラブのFC伊勢志摩が24日、伊勢市朝熊町の伊勢フットボールヴィレッジAピッチで矢崎バレンテFC(静岡)を迎えて東海社会人リーグ(1部)の今季ホーム最終戦を行う。午後2時キックオフ。観戦無料。2試合を残した時点で順位は8チーム中4位。J1から見て4部に相当する日本フットボールリーグ(JFL)昇格戦に進む条件の一つのリーグ優勝の可能性は消えたが、目の前の勝利に全力を注ぐ。

今季主将を務める26歳のDF中濱颯斗=兵庫県出身=が「自分の年齢でチームの真ん中くらい」と話す若いチーム。ボールをつなぐ技術に豊富な運動量も持ち合わせるが、勝負どころで勝ち切れず通算成績は4勝5敗3分けにとどまる。中濱主将も「相手に合わせてしまい自分たちのサッカーをなかなか出せない」と悔しがる。

それでも熱心な応援が背中を押す。新型コロナウイルス感染症が五類に移行した5月以降、声出し応援も解禁となった。中濱主将は「しんどい時応援が力になる。(24日は)たくさんの人に来てもらえると思う。(試合まで)皆で気持ちを高めてやっていきたい」。運営組織の理事長も務める元日本代表の小倉隆史監督も「周囲の支えがあってサッカーをやらせてもらっている。最後まで勝利を目指し、皆でひたむきにやっていきたい」と話している。


24日の試合は明治安田生命相互保険会社津支社の冠マッチ。会場では献血バスを使った献血活動、志摩スペイン村の招待券が景品の皇學館大学コラボ企画「めざせ、スポーツ・健康知識王」など健康にまつわるイベントを多く実施する。

地域各種団体とのつながりに裏打ちされた企画も多い。地元グルメなどが楽しめる各種ブースには伊勢市も出展し、パラスポーツや手話の啓蒙活動を実施する予定だ。

労災防止に連携して取り組む伊勢労働基準監督署とのコラボクリアファイルの配布、「はたらく自動車」の展示・乗車体験もある。詳細はFC伊勢志摩のホームページ(https://fc-iseshima.org/)にて。