雅楽の調べと優雅な舞披露 伊勢神宮で秋季神楽祭 三重

【極楽に住むという鳥が舞い遊ぶ様を表した舞楽「迦陵頻」=伊勢市の伊勢神宮内宮で】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮で22日、秋季神楽祭が始まった。内宮参集殿奉納舞台では、極楽に住むという鳥が舞い遊ぶ様を表現した「迦陵頻(かりょうびん)」など、舞楽4曲が公開され、参拝者らが雅楽の調べと優雅な舞を楽しんだ。

舞楽の公開は、毎年春と秋の2回行われている。内宮神苑の特設舞台で披露されるが、この日は雨天のため参集殿で開かれた。

舞台をはらい清めるとされる「振鉾(えんぶ)」が初めに奏され、続く「迦陵頻」は、赤い装束に鳥の羽を模した型を身に着けた4人の舞女が、穏やかに舞った。

武将が戦う様を表したとされる「貴徳(きとく)」は、特徴的なひげを生やした白い面と極彩色の甲(かぶと)を着けた舞人が、銀の鉾(ほこ)を手に勇壮な舞いをみせた。

公開舞楽は、24日まで。内宮神苑特設舞台で、午前11時と午後2時に披露される。雨天時は、参集殿で午前11時のみ。