旧亀山城多門櫓など解説 亀山宿語り部の会が学習会 三重

【伊勢亀山城周辺の史跡を解説する豊田会長=亀山市東町の市市民協働センター「みらい」で】

【亀山】亀山宿語り部の会(豊田幸孝会長)は21日、三重県亀山市東町の市市民協働センター「みらい」で学習会を開き、会員と市民ら計17人が参加した。

学習会は、日頃市民や観光客の案内人として活動する会員同士が見聞を広める目的で、毎月第3木曜に同センターで開催。14人の会員それぞれが講師を務め、亀山にまつわる歴史や史跡、文化人などを題材にしている。

この日は、豊田会長(77)が担当。伊勢亀山城を巡るコースのうち「ご家老コース」を解説した。同コースは県内唯一の城郭建造物として昭和28年に県教育委員会から文化史跡の指定を受けた「旧亀山城多門櫓(やぐら)」から加藤家長屋門、歌川広重が描いた「雪晴」で有名な「京口門跡」を巡る。

豊田会長は「高さ約13メートルの石垣に現存する旧亀山城多門櫓や江戸期の延享元年に建てられた加藤家長屋門など、いまも当時のままの歴史的建物を見ることができる」とし、「散策しながら歴史的建造物を巡り、城下町の亀山宿を楽しんで」と語った。

同会は語り部として活動できる会員を募集していて、この日は会員養成講座を兼ねて開催した。