三重が水球少年男子初V 鹿児島国体

【国体水球少年男子優勝の三重県代表ら】

特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」は20日、鹿児島市鴨池公園プールで会期前競技が行われ、水球の少年男子決勝で三重が神奈川を破って初優勝した。

水球の少年男子県代表は今年8月の全国高校総体(インターハイ)準優勝の四日市中央工の選手でチームを編成。決勝では、4得点の佐々木蒼太主将らの活躍で神奈川工単独の神奈川を12―9で下した。

四中工チームで強豪神奈川破る 鹿児島国体・水球少年男子

8月の全国高校総体(インターハイ)で準優勝した四日市中央工単独の水球少年男子が国体初優勝。準決勝で、インターハイ4強の明大中野の選手らで構成する東京を12―6、決勝で3月の全日本ジュニア優勝メンバー擁する神奈川工単独の神奈川を12―9で下した。決勝は、今年度インターハイ優勝の鳥羽などで編成する京都を退けた強敵と1、2点を争う展開が続いたが、最終の第4ピリオドで競り合いから抜け出すと、試合終了間際の追加点で3点のリードを奪った。

県勢が決勝に進出したのは準優勝した1975年の三重国体以来。四中工OBで2001年世界選手権代表の川口監督も「生まれてから(国体で)ベスト4の壁を破ったことがなかった」。1点差で優勝を逃した今年のインターハイ以降、スタミナと、劣勢でも崩れないメンタル強化にチームを挙げて取り組んだ。最後まで集中力を切らさず、泳ぎ切った〝後輩〟たちに「最後まで良く頑張った。100点の出来」と賛辞を惜しまなかった。