421人分のアドレス流出 伊勢・宇治山田高、メール誤送信 三重

三重県立宇治山田高(伊勢市浦口3丁目)は20日、学校説明会に参加した中学生421人に対し、全員のアドレスが閲覧できる状態で電子メールを送信したと発表した。流出による被害は確認されていない。

同校によると、電子メールは19日午後2時ごろ、説明会を担当していた男性教頭が送信。16日の説明会に参加した中学3年の生徒らに対し、アンケートへの回答を依頼する内容だった。

参加者の保護者から19日夜、同校に「全員のアドレスが閲覧できる状態にある」との指摘が寄せられたことで発覚。同校は参加者に電子メールで謝罪し、誤って送信した電子メールの削除を依頼した。

県教委と学校は電子メールを送信する際、アドレスの表示を伏せた設定にするよう教職員らに義務付けている。男性教頭は学校の聞き取りに「作業に集中できていなかった」という趣旨の説明をしている。

井上珠美校長は20日の記者会見で「アドレスの流出を申し訳なく思う」と陳謝。「電子メール送信時の詳細な留意事項をまとめるなどし、送信時は複数人で確認するよう徹底させる」と述べた。

福永和伸県教育長は「関係者の皆さまには多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる。当該校はもちろん、全ての県立学校でシステム上の防止策を含めて再発防止を徹底する」とコメントした。