「バスの日」に利用呼びかけ 主要駅で啓発グッズ配布 三重県協会

【通勤客に啓発グッズを手渡す田端会長(左)=津駅東口で】

【津】三重県バス協会(会長・田端英明三重交通社長、加盟32社)は「バスの日」の20日朝、県内主要駅のバス乗り場でバスの利用促進PRを実施した。コロナ禍で中止が続き4年ぶりの開催。津駅では田端会長(60)や三重運輸支局の村上隆幸支局長(59)が、駅利用客らに啓発グッズを手渡した。

明治36年9月20日に京都で初めてバスの運行が始まり今年で120年。「バスの日」は昭和62年に制定されている。

この日は県内10駅12カ所で各地域のバス事業者や自治体の交通担当部署の職員ら計90人が参加。津駅では田端会長ら18人が「今日はバスの日です、バスのご利用をよろしくお願いします」などと声をかけながら「乗って残そう、路線バス!」のロゴが入ったボールペン約千本を配布した。

田端会長は「ドライバー不足が課題だが仕事の魅力を伝える体験会や女性の募集にも力を入れている。地域の公共交通を残していくためにぜひバスのご利用を」、村上支局長は「コロナ前を100とすると8割の戻りで、新しい生活様式により根本的にバスを利用しない人が増えている。『いつか使うから残しておいて』では限界がある。存続を願う方には使っていただきたい」とそれぞれ述べた。